SHARE:

Tinkercadは子どもでも使える?年齢別の始め方と注意点

休日に子どもと何か作ろうとして、まず3Dモデリングソフトのインストールで止まってしまいます。

Tinkercad(ティンカーキャド)はAutodeskがブラウザ向けに公開している無償の3Dデザインアプリで、ダウンロードが要りません。

広告が表示されないこと、子ども向けWebサービスの第三者認定であるkidSAFE(COPPA準拠)を受けていることも公式サイトに明記されています。

ただし画面の中で形ができても、家庭用3Dプリンターでそのまま出せるとは限りません。

本記事では、子ども用アカウントの用意、印刷でつぶれやすい形、A1 miniなど小型機との組み合わせ方を解説します。

おうち3Dプリンター編集部

おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

子どもとTinkercadを始める日に用意するもの

用意するのはインターネットにつながる端末とアカウントだけで、プリンターは後から用意しても構いません。

公式サイトには1億人以上のユーザーと8億個を超えるデザインという数字が掲げられ、あわせて広告なし・kidSAFE認定・学校向けのクラス機能が紹介されています。

電子回路やコーディングの学習機能も同じ画面にまとまっているので、3Dの形を作る以外の遊び方にも広がります。

アカウントは保護者か学校の管理下で作る

子どものメールアドレスで自由に登録させるのではなく、保護者のアカウントから招く方法か、学校で配られたクラスへの参加方法を使ってください。

登録画面では年齢についての質問が出るので、そこに正直に答えて表示された手順どおりに進めます。

年齢ごとの扱いは運営側で変わることがあるため、最新の条件は公式の案内で確かめてください。

端末はブラウザが動けばよいが、マウスがあると位置合わせが楽

タブレットでも画面は開きますが、図形を数ミリ単位でずらす作業は指よりマウスのほうが狙いやすく、親が横から手を出すときにも使いやすくなります。ノートパソコンで始めるなら、外付けマウスを1つ足すだけで操作の取り回しが変わります。

子どもの作品サイズから決まる造形サイズと印刷素材

キーホルダーや動物のフィギュア、積み木のような小物が中心なら、Bambu Lab A1 miniの造形サイズ180×180×180mmで足ります。

名前を入れた表札や、おもちゃの箱のような一体物まで作るなら、A1の256×256×256mmが候補になります。

小さい作品を何度も作る使い方では、造形サイズより設置場所のほうが先に問題になります。

A1 miniの本体寸法は347×315×365mm、重さ5.5kgで、どちらもベッドが前後に動くタイプなので、本体寸法の前後に手のひら1枚ぶんの余裕を見て置き場所を決めてください。

素材はPLAから始めるのが扱いやすく、A1シリーズの公式仕様でもPLA・PETG・TPU・PVAが推奨とされています。

反対にABS・ASA・PC・PAは「推奨ではありません」と明記されていて、庫内温度を保てないオープンフレームの構造上、子どもの作品づくりで選ぶ理由もありません。

色は子どもが自分で選びたがる部分なので、よく使う色を1kg巻で持っておくと、作りたい日に印刷まで進めます。

Tinkercadの画面では分からない、印刷でつぶれる形

画面の中では何ミリでも形を作れますが、ノズルから出る樹脂には太さの下限があります。

A1 mini・A1ともに付属ノズルは0.4mmで、これより細い柱や薄い板は、設計どおりの太さでは出ません。

子どもがよく作るのは、動物のしっぽ、眼鏡のつる、細い枝といった形で、ここが欠けたり折れたりします。

太さと厚みは最低でも2mmを目安にする

折れてほしくない部分は、Tinkercad上で2mm以上の太さに直してから書き出すと結果が安定します。文字を入れる場合も同じで、押し出しの高さが0.5mm程度だと指で触っても分かりにくく、1mm前後まで上げると読み取れる彫りになります。

宙に浮いた部分はサポート材が付く

腕を横に広げたフィギュアのように、空中から始まる面にはサポート材という支えが自動で付き、印刷後にそれをもぎ取る作業が発生します。

小さい子と作るなら、台の上に置いたときに下から積み上がる形へ寄せたほうが、仕上げの手間が減ります。

書き出したデータをスライサーソフトに読み込めば、どこにサポート材が付くかは印刷前に色分けで表示されます。

設定項目の見方はCuraの使い方と初期設定で解説しています。

子どもと印刷する日に、やけどと換気で気をつけること

A1 miniはノズル最高300℃、ベッド最高80℃まで上がり、A1のベッドは100℃まで対応します。

どちらもオープンフレームで、動いているノズルやヒートベッドに手が届きます。

印刷が始まったら子どもの手の届く位置から離す、動いている間は触らせない、という線引きを最初に決めておいてください。

造形物を外すときのスクレーパーも刃物に近い道具なので、取り外しは大人の作業にするほうが安全です。

においが少ないとされるPLAでも、長時間の印刷では部屋の換気をおすすめします。

樹脂の加熱で出る微粒子やにおいについては素材と環境で差が大きく、家庭で測れるものでもありません。

気になる症状が出た場合は、自己判断で続けずに医療機関へ相談してください。

なお、子どもが寝たあとに回しておきたくなる場面はありますが、完全な留守中や就寝中の長時間印刷は勧めません。

印刷待ちの時間をどう扱うか

キーホルダー1個でも数十分、こぶし大の立体なら数時間かかります。

作ってすぐ手に取れると思っている子どもにとって、この待ち時間がいちばんの壁になります。

1回目は10分台で終わる薄い小物から始めて、「データを作る日」と「受け取る日」を分けてしまうほうが、工作として続きます。

A1 miniにはカメラが載っていて最大1080Pでの監視とタイムラプス撮影に対応するので、積み上がっていく様子を後から一緒に見る遊び方もできます。

停電復帰にも対応していて、途中で電源が落ちても続きから再開します。

音については、A1 miniの公式仕様にサイレントモードで48dB以下という記載があり、A1側には数値の記載がありません。

リビング置きで夜に動かす可能性があるなら、この差は確認しておいてください。

待っている間に次の題材を探すなら、無料3Dデータサイトの安全な探し方で解説している配布サイトから、子どもと印刷したいモデルを選んでおく手もあります。

Tinkercadの次に選ぶ3DCADと、データの置き場所

Tinkercadで物足りなくなるのは、歯車の歯を正確に刻みたい、既存の部品に合う寸法で作りたい、という要求が出てきたときです。

同じAutodeskのFusionには個人向けの無償利用枠があり、個人の非商用プロジェクト専用で年間収入1,000米ドル未満という条件や、書き出し形式が限られるといった制限が公式に示されています。

条件の読み方はFusion 360の個人利用の条件と制限で解説しています。

キャラクターや有機的な形に進みたい場合はBlenderという選択肢もあり、プリント用データとして成立させる手順はBlenderで3Dプリント用データを作る設定で解説しています。

どのソフトへ進むかを決めかねているなら、家庭で使う前提の候補を見比べてから選んでください。

無料で始められる定番の違いは3DCADの選び方で解説しています。

作った物を公開して他の人のメイク写真を見る段階に入ると、子どものモチベーションが続きやすくなります。

公開先ごとの仕組みの違いはPrintablesの使い方で解説しています。

公開するときは、顔や学校名が写り込んだ写真を上げないという家庭内のルールも先に決めておいてください。

よくある質問

Tinkercadは何歳から使えますか

公式サイトはkidSAFE認定と学校向けのクラス機能を前面に出していて、教育利用を柱に据えています。

ただし単独でアカウントを作れる年齢の条件は運営側の規定で決まり、変更もあります。

登録画面の年齢の質問に正直に答え、保護者または学校の管理下で参加する案内が出たらその手順に従ってください。

タブレットだけで子どもに使わせても大丈夫ですか

ブラウザで動くアプリなので画面は開きますが、図形を重ねる位置合わせや細かい寸法の入力は、マウスとキーボードのある端末のほうが進めやすくなります。タブレットで形のアイデアを作り、寸法の調整だけパソコンでやる分担でも構いません。

子どもが作ったデータは、そのまま印刷できますか

書き出したデータをスライサーソフトに読み込むところまでは同じですが、0.4mmのノズルより細い部分や宙に浮いた面はそのままでは思いどおりに出ません。印刷前のプレビューで、サポート材の付き方と細い部分の太さを確認してから印刷を始めてください。

柔らかい素材でおもちゃを作れますか

A1シリーズはTPUが推奨素材に入っているので、柔らかい造形自体はできます。ただし4巻を自動で切り替えるAMS lite(自動フィラメント切替ユニット)はTPU非対応と公式に記載されているため、多色ユニット経由ではなく単色で、スプールから直接送って印刷してください。

まとめ

Tinkercadはブラウザだけで動いて広告もないので、子どもと3Dモデリングを始める入口として用意するものがほとんどありません。

つまずくのはむしろ印刷側で、0.4mmノズルで出せる太さ、サポート材の付き方、ノズル300℃とベッド高温への対処、そして数時間という待ち時間が家庭では現実の課題になります。

ぜひ本記事の太さ2mmの目安と、A1 mini・A1の造形サイズの比較を参考に、子どもが最後まで手に取れる作品から始めてください。

あなたへのおすすめ